XMPG MMLリファレンスマニュアル xMPG Music Macro Language reference manual for ver.A --------------------------------------------------------------------------- ・MML書式 [ チャンネル A〜I ] [ MML ] 行の最初にチャンネルを表わすアルファベット(A〜I)を入れ、その後にス ペースを入れてからMMLを書き始めて下さい。この書式通りに書かれてい ない行は、MMLと見なされません。 ・チャンネル 通常は、A,B,C,D,E,F,G,HチャンネルがFM音源。IチャンネルがPCM音源と なります。また、それぞれのチャンネルをMIDIの1〜16までのチャンネル に割当てることもできます。 ・MML(1)音符 c,d,e,f,g,a,b,r 音符は小文字のc〜b(ド〜シ)で表わします。rは休符になります。音符 の後に何分音符かを付けて音の長さを指定することができます(c8,d16, d2…など)。音の長さを指定しなかった場合は、デフォルトの長さにな ります。 .,+,- 付点音符は、音の長さの後に「.」を付けて表現します(c8.,a2.…など)。 また、音符のすぐ後に「+」,「−」を付けることで半音階になります。 「+」はシャープ。「−」はフラットを表わします(c+8,b-4.…など)。 &,^ 上の音符の後にさらに付けることによって機能する特殊な記号がありま す。「&」は、スラーやタイの表現。音を切らないで次の音に移るよう になります(c4&c2,d+16&e8.…など)。 「^」はポルタメントを表わします。この記号が付いた音は、次の音符 になめらかにつながるように演奏されます。たとえば、「C4^E2」と書 かれていたとすると、最初の4分音符のCは、4分音符の時間の間に少 しづつトーンを上げていき、次の2分音符のEにつながります。 ・MML(2)制御記号 MML 意味 書式 --------------------------------------------------------- l デフォルト指定 l [len] o オクターブ指定 o [0 .. 7] v ボリューム指定 v [0 .. 15] ,v@ [0 .. 127] (,) ボリューム相対指定 (,) Q ゲート指定 Q [len] @ 音色No.指定 @ [1 .. 256 ] p ステレオパン指定 p [0,1,2,3] D デチューン指定 D [-127 .. +127] M LFO指定 M [0 .. 255],[-127 .. +127],[1 .. 255] * LFOスイッチ * [0,1] t テンポ指定 t [32 .. 255] C カウント値指定 C [64,96,128,192] K キートランスポーズ K [-7 .. +7] # MIDIチャンネル指定 # [1 .. 16] {,} 和音指定 { tone,tone.. } = タイトル = [title] ; コメント ; [comment] ! 演奏中止 ! | 小節区切り記号 | 「l」はデフォルトの音の長さを指定する記号です。 「o」は音符のオクターブを指定します。FM音源は3が基本オクターブ。  PCM音源は1が基本オクターブになるので注意して下さい。 「v」は音量の指定、「)」は少し音量を上げて、「(」は少し下げます。 「Q」は演奏する音符の中で音がどのくらいの長さ発音しているかを指  定する記号です。 「@」は音色番号の指定です。MIDIではプログラム・チェンジになります。 「p」はパンの指定、1で左,2で右,3で両方,0で無音になります。 「D」はデチューン(ごくわずかに音程をずらす)の指定です。 「M」はLFOの指定で、3つの数値を指定する必要があります( M10,-5,4  …など)。最初の値は、LFOがかかり始めるまでの時間、次の値がLFOで  変化する音程の大きさ、次がLFOのかかる深さを表わします。また、「*」  はLFOのスイッチになっています。「*0」でLFOのかかりを中断して、「*1」  で再開させることができます。 「t」はテンポの指定です。数値は割込みの速度を表わします。 「C」は全音符のカウント数を指定するもので、割込みの荒さなどの調節に  使われます。通常は192になっています。 「K」はキートランスポーズで、指定した値だけそのチャンネルの音階をず  らします。 「#」はMIDIチャンネルの指定で、これを指定したチャンネルは以降MIDIに  対してデータを送り出します。 「{」と「}」はMIDIに対してのみ有効な記号です。この2つに挟まれた音  符はすべて同時に演奏されます。たとえば、「{c4e4g4}」ならばドミソ  の和音が出ることになります。この場合の音の長さは、最後に指定した  「g4」の長さになります。 「=」の後に続く文字列は、曲のタイトルとしてデータに組込まれます。 「;」の後に続く文字列は、コメントとみなされMMLとしての評価はしませ  ん。 「!」は演奏中止の記号です。この記号以降はMMLがあっても演奏しません。 「|」は小節の区切り記号として入れることができます。見やすくするため  に入れるもので演奏には影響しません。スペースも見やすくするための  区切り記号として入れることができます。 ・MML(3)反復記号 [,],/,L 「[」と、「]」で挟まれた区間は反復して演奏されます。反復する回数 は、「]」の後に1〜255回までの数字で指定します。 (例: [c4d4e4f4]2 = c4d4e4f4c4d4e4f4 ) 「[,]」の中にさらに、「[]」を入れていくこともできます。また、「/」 の記号から後は、最後の反復の時だけは演奏されません。 (例: [c4d4/e4f4]2 = c4d4e4f4c4d4 ) 「L」は無限反復の記号です。1つのチャンネルに1つだけ置くことがで き、そのチャンネルの最後まで行くと「L」のあった場所まで戻ります。 「L」がない場合は、最後まで演奏するとそこで終了します。