新聞「ゲームマシン」は１９７４年６月に創刊し、屋上遊園地やゲームコーナー、ゲームセンターなどで使用される業務用アミューズメントマシン、遊園施設など、人びとを楽しませる娯楽機械に関する業界ニュースを、月２回のペースで発行してきた業界紙です。

単行本『それは「ポン」から始まった』のあとがきにも記したように、創刊当時、取材・編集環境はとても十分とは言えず、内容も乏しいままでした。しかし１９７６年ごろから次第に、あるべき業界紙の姿を模索しつつ、「遊び」に対する幅広い需要と供給の進化と発展を追って、国内のみならず海外情報にも力を入れるなど、改良を加えて参りました。

その結果、ゲームの無断コピー（複製）といった、発展に伴いつきまとってきた問題に決着をつけることになる一方、ＴＶゲーム機など新たな地平を切り開いていく、アミューズメントゲームの素晴らしさを伝え、語ることができました。

新聞「ゲームマシン」では、創刊当初からバックナンバーを蓄え、各年ごとに紙面をそのまま製本化した「合本」（がっぽん）を作っていました。これらは古くから東京の国立国会図書館に、また最近では京都の立命館大学図書館に収蔵していただいており、それぞれ手続きさえすれば自由に閲覧、コピーできるようになっています。しかし閲覧場所や利用時間に制限があり、広く公開している状況ではありませんでした。

米国では娯楽機械産業の業界紙として、古くから週刊「ビルボード」があり、近年でも週刊「キャッシュボックス」がありましたが、その後インターネットの普及に伴い、それらの膨大な紙面記録がアーカイブとして、ネット上で閲覧できるようになり、調査研究に役立っていることが分かってきました。日本でもこうした業界紙のアーカイブ化を、例えば国会図書館のような公的機関が手掛けてもよさそうですが、そうは容易に物事が進まないのが日本の現状のようです。

そこで、自力でネット上に掲載できないものか手探りの日が続きました。そんな折、２０１６年４月に沼津でイベント「レトロゲームアラカルト」が開催され、ツェナワークスの川野忠仁氏、武田寧(おにたま)氏と親しくお話しするようになり、２０１７年アーカイブ化を相談し、検討をスタートさせることになりました。

おふたりは、幼少期より親しんだ業務用ゲーム機への造詣が深く、実機をはじめさまざまな資料をすでに収集され、それらを基本的に公開していることも高く評価しています。新聞「ゲームマシン」のアーカイブもその一つになればと考え、武田寧(おにたま)氏が管理するオニオンソフト様のサイトでの公開をお願いすることにしました。公的機関による公開のほうが望ましいとは思いますが、いつになるか分からないものを当てにするより、当面可能な方法での公開に踏み切った次第です。このアーカイブ化作業に様々な側面から、積極的にご協力していただいている、武田寧(おにたま)氏に深く感謝する次第です。

インターネット環境さえ整っていれば、当アーカイブをご利用いただくことにより、いつでもどこからでも新聞「ゲームマシン」を閲覧できることになり、調査研究のための利便性を一層高めることになります。これらを活用することにより、アミューズメントゲームビジネスについての理解が深まり、ビジネスが抱えるさまざまな問題点を乗り越え、発展させるための足掛かりとなることを願っています。

特に新聞「ゲームマシン」が、時期が重なったこともありますが、ちょうどＴＶゲーム機の発達過程をつぶさに追うことができたことは、編集者として幸せなことでした。このアーカイブをご利用になることにより、ＴＶゲーム機の黎明期の発達過程を知った上で、ゲームマシンビジネスが今後も幅広く、深く浸透、発展することを期待しています。

これら公開された（画像、文章などの）著作物の著作権はアミューズメント通信社に帰属します（広告の著作権はそれぞれの広告主に属しています）。「私的使用のための複製」や「引用」など、著作権法で著作権者の許諾が不要とされている場合を除き、著作物の無断複製は著作権侵害になります。「引用」は引用部分の主従関係が従であること、引用部分を括弧などで区分すること、そして「出所の明示」（アミューズメント通信社発行の「ゲームマシン」何年何月何日号何面など、出典元のデータを表示すること）が必要です。これらを満たした場合、承諾・同意を得ることなしに引用することができます。しかし、その場合も発行所まで、引用した旨を（メールなどにより）ご連絡下されば幸いです。

株式会社アミューズメント通信社　社主　敬白

To all international visitors of Game Machine Archive,

The published works such as the “Game Machine” are protected against unauthorized copy, while the advertisement on the paper/magazine should be protected by the copyright law and convention.
However, the copyright holder can not restrict personal use or quoting. Quotation means that the master-detail relationship of the citing part is subordinate, and it is necessary that citing part is divided by parentheses, and to list of the source, such as the Page number, the Issue number and Issue date (Year/Month/Date).
When these conditions are fulfilled, You can quote without permission ( In this case, it would be appreciated if you would contact the publisher by e-mail or contact form ).

Sincerely, Publisher of Amusement Press Inc.